ふぉと@えくうす

2匹の犬と暮らしながら、北海道・青森の原野の馬を撮影しています。 平成18年、キャノンギャラリー銀座・札幌で写真展「最果ての馬-根室・青森」を開催いたしました。次回の個展に向け鋭意撮影中です

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根室の馬

今日の一枚
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厳寒の朝 根室フレシマ湿原
北海道道東地方根室半島。太平洋に面した海岸線には海食崖と緩やかな段丘が連なり、その合間に湿原が点在しています。フレシマ湿原もその中のひとつです。

フレシマ湿原は、三方をミズナラ林とササ原の丘に囲まれた隠れ家のような湿原。タンチョウの住む大小の湖沼が点在し、ホロニタイ川・五本松川の2本の川が蛇行しながら湿原をとおり太平洋に注ぎ込んでいます。河口から砂浜にでると目の前には太平洋が広がり、その先に落石岬が島のように浮かんで見えます。

この湿原にほとんど人の手を借りることなく、野生に近い状態で生きる馬たちがいました。サラブレッドのようにスマートではなく、道産子のように小柄ではなく、見上げるように大きく、太い足をもった馬たち。
道東の原野では「自然放牧」というスタイルで牛馬を野に放ちます。ここには雨風を避ける厩舎はなく、毎日の決まった給餌時間もありません。放牧された馬たちは、フレシマ湿原をすっぽりと含む200haに及ぶ牧場敷地を自由に行き来し、群れを成して丘から湿原、海岸を移動しながら暮らしていました。
丘の豊富なミヤコザサを食料に、湿原の青草を食み、夜はミズナラの森に入って眠る。厳寒の冬季や仔馬の出産時でも滅多な事で人間が手を貸すことはありませんでした。

そんな馬たちの姿は飼い馴らされた家畜としての姿とは異なり、野性味溢れて厳しい。そして表情豊かで穏やかでした。

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根室では明治30年代から戦前にかけて軍馬や鉄道馬車のため馬産が繁栄し、特に昆布漁の引き手として馬が重用されました。最盛期は厚床に市場が設けられ、開催時には日本全国から集まった馬喰たちで賑ったと言います。
しかし、かつて漁業・農業や輸送手段のため人々の生活になくてはならないものであった馬は、戦後の高度成長に伴う機械化・産業構造の変化により需要が激減し、根室の馬産も次第に衰退していきました。今では管内に数件の馬産農家が残るのみとなっています。

そして、新潟から根室に入植してから四代に亘ってフレシマ湿原で牧場を営んできたS牧場も、昨年その歴史を閉じることとなりました。平成17年10月31日、最後に残った6頭がセリに出されフレシマ湿原から馬の姿は消えました。

現在フレシマ湿原は日本野鳥の会保護区となっています(立ち入りは規制されています)。


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テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真

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コメント

フレシマを紹介してくれてありがとうまたきてください

  • 2006/08/26(土) 08:46:08 |
  • URL |
  • saitou.t@blue.plala.or.jp #-
  • [編集]

saitouさん

今秋、再訪を予定しています。
フレシマの秋の夕暮れはうつくしいですね。

  • 2006/08/26(土) 22:38:10 |
  • URL |
  • えくうす #-
  • [編集]

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えくうす:管理人。馬と犬を愛する大台に乗った女。
アレックス:管理人の長男。2005.1月2日生まれのコリーサイズのシェルティー。毛色はバイブルー。管理人と生月日干支が同じ。
ロンサール:管理人の次男。2005.6月3日生まれのわがまま甘えたのアフガンハウンド。毛色はレッドブラックマスク。

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