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ふぉと@えくうす

2匹の犬と暮らしながら、北海道・青森の原野の馬を撮影しています。 平成18年、キャノンギャラリー銀座・札幌で写真展「最果ての馬-根室・青森」を開催いたしました。次回の個展に向け鋭意撮影中です

寒立馬考3

今日の一枚
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駆ける  寒立馬 青森県下北地方尻屋
寒立馬の祖「田名部馬」も、明治時代から主に軍用馬目的外国種との交配によって改良が行われました。軍馬需要が最盛期だった昭和10年代には150頭まで増えたこともありますが、戦後は機械化が進み農耕馬・荷役馬の需要は減少しました。
そこで尻屋地区では、更に田名部馬をブルトン種と交配させ、この村独自の農用馬(食肉用)としての改良を行いました。それが現在の寒立馬の姿です。

しかし、そうやって存続の道を模索してきた寒立馬をさらなる試練が襲います。本来食肉用として生産されてきた寒立馬は、輸入自由化による農用馬市場の価格低迷などにより、平成7年秋には一時9頭まで激減してしまいます。

その時のことを写真家小林義男氏は氏のホームページでこのように記しておられます。

「鉛色の雲、荒れ狂う極寒の中、健気に生きる馬の姿に深く感動し、この地に通い始めました。そして馬の親子の触れ合いや、豊かな下北の自然に感動しながら撮影を続けていたところ、1995年秋、突然馬たちは大型トラックに乗せられて馬喰へ売られていきました。」

絶滅も危惧されましたが青森県と東通村が保護を行い、以後は冬季越冬地での食餌管理・種牡馬との交配など頭数の回復に努めました。平成14年には青森県天然記念物に指定され、観光としてもクローズアップ(JRバス東北尻屋崎寒立馬半日コース)されてきています。
現在残る29頭のうち青毛は3頭。これはブルトンの純血種では顕れない毛色(ブルトンの毛色は栗毛が主で稀に鹿毛・葦毛が見られます)で、寒立馬の誕生に関わった様々な馬たちの面影を色濃く残していると感じます。
今生きる寒立馬たちは、これまで様々な変遷を経ながらその血脈を繋いで来ました。これからも彼女たちが下北の大地で力強く生きていくことを願います。
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テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真

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えくうす:管理人。馬と犬を愛する大台に乗った女。
アレックス:管理人の長男。2005.1月2日生まれのコリーサイズのシェルティー。毛色はバイブルー。管理人と生月日干支が同じ。
ロンサール:管理人の次男。2005.6月3日生まれのわがまま甘えたのアフガンハウンド。毛色はレッドブラックマスク。

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