ふぉと@えくうす

2匹の犬と暮らしながら、北海道・青森の原野の馬を撮影しています。 平成18年、キャノンギャラリー銀座・札幌で写真展「最果ての馬-根室・青森」を開催いたしました。次回の個展に向け鋭意撮影中です

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

フレシマの白い馬

今日の一枚
fureshima13

幽深  北海道根室市

何件かの牧場や放牧地を訪れるうちに、その馬群の中でお気に入りの馬が出来てきます。姿が美しいとか、走り回ってくれるとかもありますが、私の場合、「雰囲気と目線」に魅かれて、気づいたら何の変哲もないその馬ばかり撮影していた、ということが多くあります。
自分好みの馬のタイプというのはありますが、自分の思っている心象風景に溶け込む被写体を無意識の内に選んでいるのでしょうか。
この白い馬はその中でも大好きな1頭でした。

根室市にあるフレシマ湿原を訪れた時、一番初めに出会ったのが彼女でした。たそがれ時の結氷した沼のほとり、藍色の空の下に幻のように白い馬が佇んでいるのが見えたとき、背筋がゾクッとしました。
私の心の中で描いていた風景そのままだったからです。

彼女は決して姿の美しい馬ではありませんでした。サラブレッドと比べると短くて太い脚や大きな腹、年齢とともに窪んだ背線。たてがみは伸び放題で引きずるように長く、所々絡まって縺れていました。しかし彼女がそこに居るだけで、周囲が一枚の絵になったように見えたのです。
次の朝彼女を撮影した写真は、「幽深」というタイトルで二科会写真部に出品し初入選することが出来ました。それまで自分の作品の方向に思い悩んでいた私の転機となる作品になりました。

fureshima8

「夕星」
それから数年間過ごす内に、彼女もゆっくりと老いていきました。次第に脚が悪くなって群れについていけなくなり、彼女の姉妹がまるで介助するようにいつも横に寄り添って支えていましたが、彼女は群れのボスに追われるようになりました。
次にフレシマを訪れた時、彼女の姿は消えていました。

今でもフレシマ湿原にリンドウが咲く季節になると、白い馬の幻を探してしまいます。
スポンサーサイト

テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真

このページのトップへ

コメント

ワォ~~☆

白い馬の「幽深」 
画像で観ても、その深いストーリ性が伺えます。
まるで絵の様な写真~☆と思いました。
長~い鬣がなお幻想的で・・・
ブルッ!っとくる感覚が理解できます。 
貴重な一枚、拝見できて感謝です☆

  • 2006/02/16(木) 16:23:42 |
  • URL |
  • Tma #-
  • [編集]

Tmaさま

もう一度彼女に逢えたら・・・・・と、今でも思うときがあります。
サラブレッドのように美しい馬は、それだけ魅力的なのですが、彼女と根室の風景はおのおのが調和していて・・。日本にもまだこんな素晴らしい場所があったのだな、と感じた瞬間でした。

  • 2006/02/16(木) 23:43:10 |
  • URL |
  • えくうす #-
  • [編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://photoequus.blog43.fc2.com/tb.php/47-f3b0c57d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

えくうす

Author:えくうす
えくうす:管理人。馬と犬を愛する大台に乗った女。
アレックス:管理人の長男。2005.1月2日生まれのコリーサイズのシェルティー。毛色はバイブルー。管理人と生月日干支が同じ。
ロンサール:管理人の次男。2005.6月3日生まれのわがまま甘えたのアフガンハウンド。毛色はレッドブラックマスク。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。