ふぉと@えくうす

2匹の犬と暮らしながら、北海道・青森の原野の馬を撮影しています。 平成18年、キャノンギャラリー銀座・札幌で写真展「最果ての馬-根室・青森」を開催いたしました。次回の個展に向け鋭意撮影中です

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森の王

先日の道東での撮影旅行での出来事。

いつもお邪魔するこの牧場は、標茶の山の中にあります。
いつも丸1日かけて丘を二つ、谷を一つ、深い森に囲まれたこの放牧地で、放たれた馬たちとのんびりすごしながら撮影します。
馬群に混ざっていると、時々野生動物たちが、私の存在に気づかずに、すぐそばまでやってくることがあります。
馬群入って私の人間の気配が消えるのか、それとも馬たちの中にいることで野生動物側が安心しているのか?
近づいてきた動物を「あらら~、こんな近くまで来たわ~」と見ていると、「ニンゲンいるじゃん!」といまさらながらに気づいて慌てて逃げていくものもいます。

この日も、馬たちが揃って何かを見つめているので、どれどれと望遠レンズで覗いてみると・・・

deer501

若い雄のエゾシカくんが放牧地へ遊びにきていました。

秋も終わりになると、雄ジカがお相手を求めて鳴く声がそこここから聞こえてきます。
まさに「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき」という感じ。
シカくんを見つめているお馬は妙齢の女の子なのですが、さすがに種を越えての恋愛はご法度のようです。ええ、馬と鹿の間では・・・。

そうして、風流な気分にひたっていた時、背後の森から突然圧倒的な存在感を感じました。
ふりむくとそこには・・・

deer502

見事な枝角を持った大きな雄ジカが、ゆったりと森の奥から歩みでてきたのです。
堂々たるこの雄ジカは、私が今まで出会ったなかで一番の貫禄。
まさに森の王、といった風貌です。

deer503

彼は私に気づいていないのか、気づいていてもお構いなしなのか、堂々たる足取りで悠々と放牧地を横切り、こちらへやってきました。

「凄いな~森の王様に逢えたんだな~」と、息をのんで、彼の行進を見つめていると・・・


deer504

私の前まで悠然と歩いてきた王様は、私の顔をチラッと見て、軽い駆け足になると、丘を駆け登っていきました。

deer505

そして、丘の上まできてゆっくりとこちらを振り返り、再び森の中へと消えていったのです。


エゾシカの年齢はその枝角の別れ具合で判り、生後1年目は角が無く、2年目で1~2本角、3年目に2~3本角になり、4歳以上になってようやく4層の大きな枝角が完成するということですので、最初に現れた雄ジカは2~3歳位の若ジカ、王様はまさに5歳以上のこの森のボスなのでしょう。

王様との出会いは時間にしてほんの数分といったところ。
しかし、その時間はとても濃縮された、いつも私が暮らしている時間とは違う時間が流れているように感じました。

王様は今日もあの森の何処かを悠然と歩いているのでしょうか・・・。


fox500

いつも撮影中に現れるキタキツネくん。彼を見ているといつも池田遙邨の山頭火シリーズを思い出します・・・。
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テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真

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コメント

オ~! 野生ですね!!
一時は絶滅かと言われたエゾシカも、又こうして現れるほど繁殖できて何より。
って、農家は大変なのね~?
雄鹿にお嫁さんが 「ホシィ~ヨ~~!」 っと言われましたか?(笑
こ人な凛々しい人間に言われたら 「アイヨ~~」って答えたくなるね ^^
キタキツネ・・・確かに、日本画のようだ!

流石、天才!ナイスショット!! ・・・ もっと見せて~ ^^

  • 2007/11/10(土) 16:37:12 |
  • URL |
  • Tma #-
  • [編集]

啼くな、きつねよ

この牡鹿の現れかたはどうでしょう。
絵に描いたように見事な角は痛んだ跡も
無い様子。
彼はとても平和主義者で戦うことが無かったのか、あるいは、その威厳に他を寄せ付けることを許さなかったからなのか。
子供のころから北海道に憧れを持ちながら
ついにその地を踏んだことがありません。
こんなキツネに出遭ったなら、こころのなかで
さくらん坊に詫びながら、彼の哀しみをそっと
聞いてやりたい。 そんなことを想いました。
なんと素敵な一枚。

  • 2007/11/11(日) 01:22:42 |
  • URL |
  • さくら・だ・ふぁみりあ #8ZSYwliE
  • [編集]

Tmaさん♪

「嫁にー来ないか~♪」と言われたのですが、馬と鹿以上にヤバイことになりそうなので、止めました。
はあ~動物にはモテるんですがね~。私には人間用のフェロモンが出ていないのかも??

このキツネくんはここにくると必ず姿を見せてくれる可愛いやつです。
・・・以前は奥さんもいたのですが、今はどうやらフリーの模様。

  • 2007/11/11(日) 22:56:19 |
  • URL |
  • えくうす #-
  • [編集]

さくら・だ・ふぁみりあさん

本当に、王様が現れた瞬間、物凄いオーラをビシビシ感じました。馬たちも息を呑んでいたみたい。みんな彼には敬意を払っていたようです。
こんな見事な風格のある雄鹿には、私も始めて逢いました。

キツネ君、おなじみの顔なじみです。
小高い丘の上でキツネとびをして、ハンティングしたあと、お食事してお昼寝していました。
いつも飄々と軽やかに現れて去って行きますが、以前は確かパートナーがいたはず。
新しい季節がきたら、また新しい家族を見せて欲しいと思います。

さくら・だ・ふぁみりあさんはまだブラキストン線を越えていないのですねv-233
桜嬢連れて北帰行など如何ですか?

  • 2007/11/11(日) 23:03:09 |
  • URL |
  • えくうす #-
  • [編集]

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Author:えくうす
えくうす:管理人。馬と犬を愛する大台に乗った女。
アレックス:管理人の長男。2005.1月2日生まれのコリーサイズのシェルティー。毛色はバイブルー。管理人と生月日干支が同じ。
ロンサール:管理人の次男。2005.6月3日生まれのわがまま甘えたのアフガンハウンド。毛色はレッドブラックマスク。

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